1.倉敷市の風土
岡山県の南中央部に位置し、市西部を北から南に高梁川が流ている。平野の多くは干拓地や沖積平野であり、児島地域を除き比較的平坦である。市内には児島、亀島山、玉島、連島など「島」の付く地名が多く、それらの地域が干拓によって陸続きになって今の市域が形成されている。また、四国と本州とを繋ぐ「瀬戸大橋」があり、交通・流通の拠点となっている。
2.倉敷市の歴史
倉敷という地名は、中世に年貢米や年貢物を領主へ送るために周辺の支配地から一時保管しておく場所であった「倉敷地」に由来していると言われている。江戸時代には天領となり代官所が置かれ陣屋町となり、川港として栄え、物資の集散地として豪商の蔵が建ち並び商家町として繁栄し現在の美観地区周辺の基礎が生まれた。
3.倉敷市の8つのエリア
市内は本庁および各支所の管轄するエリアを基準に8つのエリアに分けられている。行政と観光の「倉敷」、コンビナートを持つ「水島」、学生服・ジーンズのメッカ「児島」、貿易港と新幹線駅のある「玉島」など、地理や歴史の異なる多様な地域で形成されている。
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4.倉敷市の産業
倉敷川沿いの白壁の町並みが「美観地区」として有名な観光地である一方、製造品出荷額は約4兆円に上り、大阪市に次ぐ西日本を代表する工業都市である。粘土質の土壌と豊かな水に恵まれ農業も盛んである。また、干拓地である児島では木綿の栽培が盛んに行われてきた歴史から、蓄積された繊維、裁縫の技術を用い、国産ジーンズの発祥の地としても有名である。